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2018年11月08日(木)

※富山県内のニュースです。


 ココがキニナル 冬の味覚ズワイガニ 3年後に半減?!なぜ?

(2018年11月08日 18時20分)

 今週のココがキニナルは、6日解禁されたばかりの冬の味覚の王様、「ズワイガニ」です。

 国の委託を受けた研究機関が「3年後に日本海で半減する」という予測を示していて、今後、庶民の食卓からその姿が消えるかも知れません。

 富山ではどうなるのでしょうか?その研究機関を直撃取材してきました。

 6日解禁された、ズワイガニ漁。

 初日は、およそ800匹が水揚げされ、市場は活気付きました。

 「これがきて冬到来!」「食べて欲しい」ところが、先日ズワイガニの研究機関がこんな気がかりな予測を出しました。

 1999年以降増加傾向にあった日本海側でのズワイガニの資源量は、来年から漁獲量が減り、3年後には今年の半分に落ち込み、過去20年で最も少なくなるというのです。

 富山でも減ってしまうのでしょうか?私たちは、8日、予測を示した新潟市の日本海区水産研究所(にほんかいくすいさんけんきゅうしょ)に伺いました。

 この研究所は、水産庁の委託を受けておよそ20年前から日本海の『ズワイガニ』の調査を行ってきました。

 調査を担当したズワイガニのスペシャリスト・上田祐司さんに、なぜ減っていくのか聞くと…。

 「去年以前から分かっていた傾向だが、稚ガニが少ない」(日本海区水産研究所)

 これが、カニの子どもにあたる、稚ガニ。

 研究所では、把握できるサイズになる生後3年から4年の稚ガニの数を調べています。

 その数が減っていることから、3年後にはズワイガニの資源量が現在の半分程度に減るという見通しを示したのです。

 では、なぜ稚ガニが減っているのでしょうか。

 「成長過程での死亡が多くなっている。何かズワイガニにとって適さないことが最近起こっているかもしれないが、特定ができないのが現状」(日本海区水産研究所)

 上田さんによりますと、メスが産む卵の数には大きな変化はなく、その後3〜4年の間になんらかの環境要因などで稚ガニが死んでいるとみられます。

 日本海側で半減してしまうかもしれないというズワイガニ。

 富山湾では今後、どうなるのでしょうか?「予測は行っていない」(日本海区水産研究所)

 今回の調査は能登沖から島根県沖までの137か所で実施して推定した予測で、富山湾は含まれていなかったのです。

 なぜかというと…

 「富山湾は狭くて底引き網での調査が難しい」(日本海区水産研究所)

 そもそも、『ベニズワイガニ』は深海800メートルから1000メートルに生息。

 これに対し、『ズワイガニ』は300メートルから500メートルと比較的浅いところに住んでいます。

 富山湾は急激に深くなるため、ズワイガニの生息する浅めの海域が狭く、調べようと思っても調べるのが困難なのです。

 「漁師に聞くしかない」県内で最もズワイガニの水揚げが多い新湊漁協に聞いてみました。

 「減ってきている」(漁師)

 県内でのズワイガニの水揚げ量を調べてみると、ここ10年では2012年の50トンをピークに近年は減り続けています。

 そうした中、価格にも変化が…。

 「これは1万3000円です」「最初のころは1キロ1万円。1万5000円になって。今は2万円。手も出ない。値段は確実に上がっている。(これ以上、漁獲量が)減ったら大変なこと」(きっときと市場)

 「大好物ですから。テレビで高くなるって言っているからいつまで食べられるか」(客)

 Q(奥にズワイガニもありますけど)「こっち(ベニズワイガニ)にした。安いから。あっち(ズワイガニ)は少し高いでしょう」(客)

 8日の新湊漁港。

 ズワイガニは、悪天候のため漁にも出られませんでした。

 それに対し、ベニズワイガニは8日も大漁でした。

 ズワイガニのプロフェッショナルは…「(ズワイガニは)減っても全部いなくなることはないので、我慢するしかない」「私がよく説明するのは、安くて美味しいベニズワイ、高くてとても美味しいズワイガニ。ズワイもたくさんスーパーに並ぶので食べてもらえれば」(漁師)

 調査船も寄せ付けない神秘の海、富山湾。

 全国の予測と同じく3年後には半減してしまうのでしょうか?それとも神秘の海がひそかにズワイガニをはぐくむのでしょうか…。

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