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2019年01月11日(金)

※富山県内のニュースです。


  伝統行事 おくわさま くわに感謝し豊作願う

(2019年01月11日 18時24分)

 『くわ』を神様に見立ててもてなす富山市細入地域の伝統行事・『おくわさま』が行われました。

 高齢化などで伝統を受け継ぐ農家は一軒だけとなっていますが、平成最後の『おくわさま』はすこしおめでたい『おくわさま』になったようです。

 「おくわさま明けましておめでとうございます」「昨年は色々とお世話になりましてありがとうございました」(本芳さん)

 およそ400年前の江戸時代から富山市の細入(ほそいり)地域で続く『おくわさま』。

 農業の仕事初めの毎年1月11日に『くわ』に感謝し、今年1年の豊作と無病息災を願います。

 この伝統行事を受け継いでいるのが富山市岩稲(いわいね)の本芳彦弘(もとよし・ひこひろ)さんです。

 11日は畑仕事で実際に使っている田の神様に見立てた『みつ鍬』と畑の神様に見立てた『ひら鍬』を座布団にのせ、タイの塩焼きと黒豆煮、昆布巻きなどの豪華な正月料理でもてなしました。

 「そしたらですねおくわさま楽にですね」「私も楽にさせていただきます」「さあどうぞ、おあがりくださいはい、あ〜どうぞどうぞ」「なら私もいただかせていただきます」「あ〜うんまいですね」「おくわさまからいただいたお酒は本当にうんまいですわ」(本芳さん)

 このおくわさまは60年ほど前までおよそ100軒の農家で行われてきました。

 しかし、農作業の機械化や高齢化に伴い風習を受け継ぐ農家はめっきり減り、今では本芳(もとよし)さんだけになってしまいました。

 そして、本芳(もとよし)さんも今年84歳になります。

 「おくわさま今年はイノシシの年でございます」「私もイノシシ、妻もイノシシ」「八尾町に嫁いでいる長女もイノシシでございます」「猪突猛進という言葉がありますけども」「高齢でございますので前後ろ、左右は良く確かめてですね」「交通事故にあわないように農業、田んぼに通いたいと思います」「今年も元気に頑張りたいと思いますのでおくわさまの力添えどうぞよろしくお願いします」(本芳さん)

 平成最後となった『おくわさま』は、夫婦ともに年男・年女で迎えためでたい『おくわさま』となりました。

 「平成最後のおくわさまでしたけどどうでしたかだって」(妻・弘子さん)

 「平成最後のおくわさまでしたけど来年またですね」「またおめでたい年号でずっと続11日朝せていただきます」(本芳さん)

 『おくわさま』に今年の豊作と無事を願い、農家の一年が始まります。

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