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2019年08月23日(金)

※富山県内のニュースです。


 閉店まであと2日 大和とともに生きた人たちは今

(2019年08月23日 18時26分)

 大和高岡店が25日、76年の歴史に幕を閉じます。

 長年にわたり高岡の街なかで大和高岡店とともに歩んできた人たちはそれぞれ、そのときをどういう思いで迎えるのでしょうか。

 「(雨の大和どうですか?)また、情緒があっていいんじゃないですか。色合い的にも」(関谷さん)

 大和高岡店そばの商店街で115年続く街の電器店、セキヤ。

 3代目の関谷信一(せきたに・しんいち)さん、72歳です。

 趣味はカメラ。

 高岡の街のにぎわいを60年以上にわたり写真に収めてきました。

 「開市350年、市制70周年のときの高岡まつり」(関谷さん)

 1959年に開かれた高岡まつり。

 仮装行列などで大いににぎわいました。

 しかし、町のにぎわいはまつりのときだけではなかったといいます。

 「あの頃のパノラマ写真です。昭和38年(1963年)ごろですね。大和がここにある。大和と駅との間に人が行き来しているような感じでした。アーケードの下たくさんの人が歩いてるんですよ。祭りでもないのにこんなにたくさんいるな。駅ビルと喫茶店と大和がうまくつながっていた」(関谷さん)

 太平洋戦争中の1943年に開店した大和高岡店。

 鉄筋コンクリート6階建て、当時、市内随一の高層ビルは、常に時代の最先端を行く商業都市・高岡の顔として親しまれてきました。

 その後、1994年に高岡市の再開発にともない、現在の場所に移転。

 当時、県内の商業施設で最大の売り場面積を誇り、連日、多くの買い物客でにぎわいました。

 しかし、近年、郊外の商業施設との競争激化や人口減少などを背景に業績が悪化。

 売上高はピーク時の3割にまで落ち込み、閉店を余儀なくされました。

 かつてにぎわいの象徴だった大和高岡店の閉店を関谷さんは時代の移り変わりとして受け止めています。

 「この建物自体がなくなるわけではないので、大和という名前が残るかどうか。次のステップということでワクワクしている部分もある」(関谷さん)

 大和高岡店のすぐ目の前、御旅屋通りで80年以上続く洋服店、ヤナギ屋。

 店主の吉岡清一(よしおか・せいいち)さんは大和高岡店とともに育ってきました。

 「夏休みになったら、大和いって遊んどれという感じで、僕らの遊び場、古城公園か大和。大和が庭みたいな感じだった」(吉岡さん)

 特に思い出深いのが屋上にあった遊園地です。

 「あの頃、本当に観覧車は怖いような部分、ギリギリのところで回とったから、塀も何も無くなるから、ちょっとスリルも感じるし見晴らし本当に良かったです。きれいに高岡中見渡せるし面白かったよー」(吉岡さん)

 屋上の遊園地は、後に撤去されました。

 大人になり店を継いだ吉岡さんは大和とともに高岡の街なかのにぎわい作りに取り組んできました。

 「(大和高岡店は)ある意味ライバルでもありますし、ともに一緒に志してやっていこうっていう同志だと思っています。今までもそうでしたけど、サテライトショップとして営業されてもその気持ちは変わらずにとも頑張ってやろうよっていう気持ちです。一緒に高岡元気にしましょう」(吉岡さん)

 商都高岡の街のシンボルとして76年間多くの人に親しまれ、愛されてきた大和高岡店。

 あと2日で、惜しまれながらその長き歴史に幕を下ろします。

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